子どもたち
今年の3月から、公的機関が家庭から子どもを離す判断をし、こちらが受け入れることが可能な時に、短期で子どもをお預かりする活動をしています。
先日も、2週間くらい男の子が留まっていました。
お父さんと呼んでくれた子。寝るまで歌を歌ってあげた子。一緒に料理を作った子。
今はどうしているだろうか。ちゃんと戻れただろうか。うちに来ることになった理由は解消できたのだろうか。短期では無責任だったのではないか。
一人一人について、いろいろ考えます。
うちにきた子どもたちの理由や環境などを話すことはできませんが、子どもたちにはある程度共通した面があります。
自己肯定感の薄さというのでしょうか。アイデンティティの希薄さというのでしょうか。
生きていていいんだ、ここに居場所があるんだ、といった心と社会性に根が張っていないという部分があるように思います。
必要な栄養・睡眠さえあれば子どもは大きくなっていきます。でも、子どもに必要な心というものは、愛情や繋がり、成功体験や挫折などによって、作られていくと考えています。
自分で子どもを育てるようになって、子育ての不安・苦労などは知るようになりました。
親御さんは大変だと思います。でも、子どもの心の奥の核の部分は、間違いなく家庭で作られるものです。
どうか、こころ健やかに育ててあげてください。
いつか巣立っていく、その時のために。
ひとりごと、です。
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