繋がり
新型コロナウイルス感染拡大が、私たちの生活にも影響を与えるようになって、随分の時間が経ちました。正暦寺においても、法事やお参りが減り、宿泊や体験はほぼなくなりました。実は、亡くなられる方の数が減っているというのは嬉しいことですが。
人が出会うことが遠慮され、人々が不安を抱えているときに、私自身出来ることが本当に少ないことにびっくりしました。ほぼ全てがコミュニティーの上に成り立っているからです。人々の良い居場所をつくる、人の話を聞いて必要と思われる言葉や対処をする、良い人間関係の中にアイデンティティがあることに気付いてもらう、などなど。
ならば、そのために今できることをしようと思います。いま、出会うことができなくても、その大切さを説きましょう。その言葉は、行動は、本当に相手のためのものかを問いましょう。貴方のその心は、多くの方の思いやりと助け合いによって繋がれてきたものであると言いましょう。
今回、住所がわかっている全ての檀信徒の皆さんに、腕輪念誦を送ります。数珠の玉は煩悩だという説もありますが、私は良い心の繋がりだとも思っています。今こそ、その繋がりを大切にしていただくために。
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