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時を越える想い


絆と学び1
絆と学び2

絆と学び3

正暦寺の中で最も古い建物は子安地蔵堂で、元禄年間350年ほど前のものになります。お地蔵様が祀られているのですが、長年色んなものが積み込まれ、放置された倉庫化していました。

 2年前の晋山の際、檀家さんのご厚意により改修いただきましたが、その好意に答えるためにも何かないかと模索し、1年ほど前から子供を守ってもらう御守を700円でお渡しすることにし、保護者の方には願書を記入いただきお地蔵様にお奉りし、お子さんが15才になるときに寺から手紙を添えてお返しをすることにしました。

 15才という難しい時期、これから確かな人間性と進んでいく道を決めていくであろう時期に、反抗の対象でもある保護者が自分が生まれたときに何を思ったか知ってほしいと思います。自らを無条件に愛情を持って接してくれた存在があることを知ってほしいと思います。人のアイデンティティにはその存在が絶対に必要だと思いますし、その上で自分の道を切り開いて欲しい、そう願っています。

 今、日本における仏教は、大切なことですが葬儀や法事など式典と先祖供養に重心がいきすぎているように感じています。この新しく生み出したやり方が正しかったかどうか、成果がでるには15年の時間を必要としますが、本来の仕事であるべき、人の心のあり方にたずさわること、人の心に何らかのプラスの影響を及ぼすことができれば、何よりの幸いに思います。

 どなたでもご利用いただけます。ご一考ください。

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