不動明王立像
那智山不動明王大祭の本尊です。
平安時代末の高僧 覚鑁上人の作と伝えられています。20cm程度の小さな仏様です。
江戸時代、代々の綾部藩主が参勤交代の折に、道中の安全を守るための本尊とされていました。
そのため、正暦寺の祈祷会では、特に交通安全を祈願しています。
不動明王の特徴は、右手に剣、左手に紐、岩の上に乗り、炎を背負い、怖い顔をしていることが多いです。
煩悩を断ち悪いものを祓うことから、修行者や祈祷の本尊にされてきました。
写真ではわかりにくいですが、仏様には珍しく青い体をしています。
これは修行中に聞いた話ですが、不動明王はその剣で煩悩を断ち紐で人々を導く、人には厳しさも必要だから怖い顔をされているけど、本当はとても優しい仏なんだ。だから、人に厳しくする反面、心では泣いているから、その涙で体が青いんだ、と。
子育てをしてると、本当にそうだなあと感じます。
そうありたいものですね。